球団創設はア・リーグ創設と同時の1901年、ボルティモア・オリオールズ(現在のオリオールズとは無関係)として存続して、ジョン・マグロ―を監督に迎えたが、1903年にニューヨークに移転した。創設から20年間は2位に2回なっただけの弱小チームだった。 15年にジャコブ・ルーパートがオーナーとなり、熱心な補強が行われた。なかでも最大の補強は、20年1月3日にレッドソックスから12万5000jで獲得した、ベーブ・ルースことジョージ・ハーマン・ルースである。18年に11本、19年に29本と前の球団で本塁打王を獲得していたが、20年に54本、21年に59本とそれまでは想像さえされなかった本数の本塁打を打ち、野球の常識を変えた。初優勝の21年から3年連続で優勝。ワールドシリーズはすべてジャイアンツと戦い、2年負けた後23年に初の世界一に輝いた。 23年はそれまでジャイアンツのポログラウンドを借りていたヤンキースが、新しい本拠地ヤンキースタジアムに移った年でもある。 “ルースが建てた家”として名高いこの球場は、74、75年の2年間の改修工事を経て、現在までその美しさを誇っている。 1921年から次の44年間で通算優勝回数の3分の2にあたる29回のリーグ優勝、うちワールドシリーズ制覇は20回と名門の名を欲しいままにした。 98年には球団史上最多の114勝(48敗)を記録。 |