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1901年アメリカン・リーグの設立とともに、球団の歴史は始まった。
当初の愛称はソマーセッツ、次にピルグリムス、ピューリタンズとなり、1907年に現在のレッドソックスとなった。
ナ・リーグから大投手サイ・ヤングや強打の三塁手ジミー・コリンズなどの有力選手を引き抜き、1903年にリーグ初優勝を果たし、初めて開催されたワールドシリーズで、パイレーツを
5勝3敗で下して、初代ワールドチャンピオンに輝いた。
1910年代には、左翼手ダッフィー・ルイス、中堅手トリス・スピーカー、右翼手ハリー・
フーパーの強力外野陣とシーズン防御率1.01の歴代1位のダッチ・レオナルド、12年に34
勝5敗、通算防御率2.03のスモーキー・ウッド、ワールドシリーズ29イニングス3分の2連
続無失点記録を打ち立てた、後の本塁打王ベーブ・ルース等の強力投手陣で1912年、15
年、16年、18年ペナント獲得と、戦ったすべてのWSに勝利した。18年シーズン終了後、球
団オーナーのハリー・フレジーの金策のため、有力選手たちの、主にヤンキースへの金銭
トレードが行われた。そして遂に、投手兼野手のベーブ・ルースを放出し、“バンビーノ
の呪い”は始まった。
本拠地球場フェンウェイパークは、1912年にフェンという一画に建てられた。1917年高さ
37フィートのレフトフェンスが設けられた。そのフェンスは47年緑一色に塗り変えられ、
現在に残るグリーン・モンスターが現れた。
1933年、トム・ヨーキーがオーナーに就き、フィラデルフィア・アスレチックスの監督補
佐をしていたエディ・コリンズをGMに迎え、球団の再建を一任した。そしてアスレチック
スから300勝投手となるレフティー・グローブ、32年に58本塁打（98年にマーク・マグワイアと
サミー・ソーサ
に破られるまで右打者のシーズン本塁打記録であった）をマークし、2度MVPに輝
いている強打者ジミー・フォックスを、ワシントンからジョー・クローニンを獲得。
他にも、若手選手発掘にも努め、1937年パシフィック・コースト・リーグで活躍していた
若手、後に殿堂入りするボビー・ドーアを獲得する西海岸の旅で、最後の4割打者となる
若き日のテッド・ウィリアムスを発見した。
トム・ヨーキーは1976年に死去するまで44年間オーナーを務め、その後を妻ジーンが16年
間引き継ぎ、実にヨーキー時代が60年間続くことになった。そして遂には、オーナーとし
ては数少ない殿堂入りを果たした。
1939年、20歳の新人テッド・ウィリアムスは、打率.327、31本塁打、打点王となる142打
点と、大リーグ史上最高の新人打者の成績を残した。1960年の最終打席を本塁打が飾り、
引退するまで、2度の三冠王、6度目の首位打者を史上最高齢となる39歳で獲得、通算打率
.344、通算本塁打521を残した。
1967年、新監督ディク・ウィリアムスを迎え、カール・ヤストレムスキーが打率.326、44
本塁打、112打点で三冠王とゴールドグラブ賞、MVPを獲得し、ジム・ロンボーグ投手が22
勝でサイ・ヤング賞を獲得するなどの活躍により、ペナントを制した。しかし、ワールドシリーズでは最
終戦で涙をのんだ。
1975年は、二人の新人フレッド・リンとジム・ライスの活躍もあって、ペナントを獲得し
た。J.ライスは、打率.309、22本塁打、102打点を挙げた。F.リンは、打率.331、21本塁
打、105打点を挙げ、ゴールドグラブ賞と史上唯一の新人王とMVPを合わせて受賞した。
1986年、102打点を挙げたビル・バックナー一塁手、打率.357で首位打者を獲得したウェ
イド・ボッグス三塁手、24勝、防御率2.48でサイ・ヤング賞とMVPを獲得した
ロジャー・クレメンス
投手らの活躍で、地区優勝を果たした。この年はWSまで進んだが、3勝4敗でメッ
ツに破れた。
その後、90年、95年に地区優勝、98年にWCを得たが、ワールドシリーズへ進出する機会を得ていない。
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