Jamie Moyer
[Jamie Moyer]
Philadelphia Phillies
(SP/左投左打/背番号:50)

1962年11月18日生
米ペンシルバニア州出身


セントジョセフ大学時代の活躍が認められ、その後、背番号10の永久欠番と同大学の殿堂入りを果たしている。
84年、ドラフト会議で6巡目指名を受けて カブスに入団し、86年6月16日にメジャーデビュー。翌87年には初の2桁勝利となる12勝、チーム記録となる7者連続奪三振をマークするなどリーグ10位の147奪三振をマーク。


89年に ラファエル・パルメイロらと共に レンジャーズへ移籍し、91年1月にはFA宣言をして カージナルスと契約したが、10月に解雇。 92年は古巣カブスのスプリング・トレーニングに参加した際、マイナーの投手コーチを打診されたが拒否し、その後、 タイガースと契約するが、1度もメジャーに上がれず、オフにはまた解雇された。12月に再びFA権を行使して オリオールズと契約し、93年にはキャリアハイの12勝、防御率3.43をマーク。


95年12月にFA権を行使して今度は レッドソックスと契約したが、96年7月30日にトレードで マリナーズへ移籍。この移籍が大きな転機をもたらし、翌97年にはキャリアハイを大きく更新するリーグ5位の17勝、同2位の勝率.773をマークして、自身初のポストシーズンを体験。 その後も200イニングを投げ、抜群の制球力で勝ち星を積み上げていき、98年には日米野球のメンバーとして来日、99年には2年連続でチームの年間最優秀投手に選出され、「スポルティング・ニュース」選出のリーグ・オールスターチームにも選出されるなど30代後半になってついに花開いた。 2000年には自身初の開幕投手を務め、翌01年はリーグ最多タイ記録のシーズン116勝という歴史的快進撃を記録したチームのエースとしてリーグ2位タイでキャリア初となる20勝、同6位の防御率3.43という好成績を収め、3度目のチームの年間最優秀投手を受賞した。初めてのシーズン20勝到達をメジャー最年長記録で達成。 ポストシーズンでは、先発した3試合すべてで勝利投手となり、防御率1.89と好投したが、チームはリーグ優勝決定シリーズで敗退。 02年もリーグ4位の230.2イニング、同5位の被打率.230、同6位タイの与四球率2.0個、同9位の防御率3.32と、リーグ屈指の軟投派左腕としての実力を遺憾なく発揮し、翌03年には40歳にしてついに真夏の祭典への切符を手に入れ、初出場の中で2番目に年長(1952年のサッチェル・ペイジが46歳)という記録を樹立。その勢いのままシーズンを投げ抜き、終わってみれば球団史上最多記録となるリーグ2位タイの21勝、同6位の防御率3.27、同4位の勝率.750、同8位の215イニング、同9位の被打率.246をマークし、4度目のチームの年間最優秀投手を受賞するなど自己最高のシーズンを送った。オフにはハッチ・アワード、さらに夫人と共にジェイミー・モイヤー財団を設立し、医療関連施設を中心にサポートをしていることが認められてロベルト・クレメンテ賞を受賞した。 04年に2桁勝利が8年連続で途切れてしまったが、翌05年には42歳で2年連続3度目の開幕投手を任され、94年のチャーリー・ヒューを抜いて史上最年長記録を樹立し、6月8日には通算200勝を達成。


しかし06年8月、若返りを図るチーム方針(マイナー2選手)とワイルドカード争いをしていた フィリーズとの思惑が一致したため、マリナーズで球団最多記録となる通算145勝を挙げた功労者は地元チームへの移籍を決断。移籍後、5勝を挙げてフィリーズの球団最年長勝利投手にもなった。 07年も老獪なピッチングは冴え渡り、打高投低のチームを支えて14年ぶりの地区優勝に貢献。


球速は最速で130`程度だが、チェンジアップと組み合わせて低めに集めるコントロールと打者の心理の裏をかく投球で打たせて取る知能派投手。

(C) Champions
07.12.17 Update

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