“空飛ぶオランダ人”■ヨハン・クライフ■

“空飛ぶオランダ人”■ヨハン・クライフ■ Johan Cruyff
1947年4月25日生
オランダ・アムステルダム出身

16歳でアヤックスと契約し、19歳で代表入り。 65年、リヌス・ミケルス監督が就任し、その後の欧州チャンピオンズカップでは67年にベスト8、69年に準優勝となり、71～73年には3連覇を達成する。
73年、リヌス・ミケルス監督と共にバルセロナへ移籍し、昨季17位と低迷していたチームを国内リーグ優勝に導き、「エル・サルバドール（救世主）」と称賛された。自身は、71年と73年に欧州最優秀選手賞（バロンドール）を受賞。
74年W杯では、主将としてチームを引っ張り、決勝まで進むが、「皇帝」フランツ・ベッケンバウアー擁するドイツ代表に敗れて準優勝（7試合3得点）に終わるが、完成されたトータルフットボールは世界を興奮させ、自身は3度目のバロンドールを受賞。
78年、代表引退と共に現役を一時引退するが、その後カムバックして北米サッカーリーグやオランダリーグでプレイ。 37歳で現役引退。
87年、アヤックスのTDを経て、88年にバルセロナの監督に就任。翌89年には、カップ・ウィナーズ杯優勝。 90-91年シーズンには、王朝を築いていたレアル・マドリードから国内王者を奪還。それからロマーリオとフリスト・ストイチコフの2トップに加え、ゲオルゲ・ハジやロナルド・クーマン、自らが3軍から昇格させ、後にバルセロナの支柱になるジョゼップ・グアルディオラらを従えて国内リーグ4連覇を成し遂げた。そして92年には欧州チャンピオンズカップを制覇。91年に心臓病を患いながらも監督の激務をこなし、95年に辞任。
アヤックス時代は、ルート・グーリットやマルコ・ファンバステン、フランク・ライカールトら80年代を彩る才能を発掘し、さらにデブール兄弟やデニス・ベルカンプ、パトリック・クライファート、エドガー・ダービッツらの才能を生み出す土壌を築いた。
トータルフットボールの具現者であり、常に近代フットボールを牽引してきた“空飛ぶオランダ人”は、オランダ代表のオレンジ色のユニホームと背番号「14」を一躍有名にした張本人。

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